妙蓮寺 (京都市) (Myoren-ji Temple)

妙蓮寺(みょうれんじ)は、京都府京都市上京区にある、本門法華宗の大本山。
山号は卯木山。
塔頭が八院ある(恵光院、玉龍院、本光院、円常院、堅樹院、慈詮院、本妙院、常住院)。

歴史
1295年(永仁3年)に日像は五条通西洞院通の酒屋の柳屋中興の邸内に妙法蓮華寺を建立するが、破却される。

1394年(明徳5年)に日慶は四条通大宮通に妙法蓮華寺を再建し、妙蓮寺と改称する。

1536年(天文 (日本)5年)に天文法華の乱で焼失し、堺に避難する。

1544年(天文13年)に帰洛を許され、大宮通元誓願寺通に再建する。

1587年(天正15年)に豊臣秀吉の命により、現在の地に移転する。

1788年(天明8年)に天明の大火により、焼失する。

文化財
重要文化財(国指定)
松尾社一切経 3,545巻(附経箱38合)
1993年(平成5年)に行なわれた、立正大学の史料調査によって平安時代の一切経であることが明らかになった。
約3,500巻の巻子本の写経が、38合の経箱に収められていた。
松尾大社の一切経は、神主の秦氏一族によって発願され、社内の別当寺において書写されたもので、1138年(保延4年)頃に完成した。
5,000巻余あったものと推測されていたが、この妙蓮寺蔵本が発見されるまでは、僅かに40余巻が現存するだけで、幻の経典であった。
書写年代は12世紀であるが、一部に11世紀にさかのぼる見返し絵を持つ経典が混入しており、これは伝来の途上で失われた経巻を、由来の異なる他経で補ったものとされている。
妙蓮寺に施入されたのは、1857年(安政4年)のことで、篤信者によって寄進されたものである。

奥書院及び玄関の間障壁画 38面 長谷川派
紙本金地著色松桜図 一之間 襖貼付8、天袋貼付4
紙本金地著色松桜図 二之間 襖貼付8
紙本金地著色松杉桜図 脇一之間 襖貼付6
紙本金地著色松桜図 玄関之間 襖貼付12
附指定紙本著色柳図 脇二之間 襖貼付4
伏見天皇宸翰法華経(沈金箱入り)8巻
立正安国論 本阿弥光悦筆
始聞仏乗義 本阿弥光悦筆

所在地
京都府京都市上京区寺之内通大宮通東入妙蓮寺前町875

交通アクセス
京都市営地下鉄烏丸線鞍馬口駅から徒歩10分。

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